クロップ監督の「最高の夜」という言葉がぴったりです。
これからも彼の活躍に期待が高まります。
【リバプールのクロップ監督が遠藤航の初アシストを称賛!「最高の夜」と絶賛のコメント】の続きを読む
板倉滉のボルシアMGが0-1でライプチヒに敗戦、今季5試合で2分け3敗といまだ白星なし(日刊スポーツ ... - Yahoo!ニュース 板倉滉のボルシアMGが0-1でライプチヒに敗戦、今季5試合で2分け3敗といまだ白星なし(日刊スポーツ ... Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
9月のドイツ代表戦でも圧倒的な存在感を見せつけた板倉。新シーズンも好調だが、オフから開幕に至るまで、どのようにして気持ちをつくっていったのか。プレッシャーとの向き合い方も含めて、メンタルを整えるための極意を語る!
サッカー選手はプロとして、ピッチ上で常に結果を求められる。だからこそ「四六時中サッカーのことだけを考えていそう」というイメージを持たれることも多い。
でも実際のところ、適度な息抜きは必要不可欠。それがないと、逆にパフォーマンスを落としかねない。オフはしっかり休んだ上で、オンへの切り替えをいかにうまくやるかが重要なんだと思う。
これはサッカー選手やアスリート以外にも当てはまるはず。今回はオフシーズンの過ごし方や試合の入り方といった、オンとオフの切り替えについて話そうと思う。
欧州でプレーしている選手は僕も含めて、シーズンが終わった6月頃から最も長い休みが取れる。代表に呼ばれた場合は、代表でのスケジュールをこなした後、本格的な休暇に入るパターンが多い。
まず意識することとしては、いったん頭の中からサッカーを切り離してオフを満喫するということ。よくやるのは買い物だ。今住んでいるドイツのデュッセルドルフに比べて、どうしたって日本のほうがお店もモノもそろっている。ドイツではオフといっても、カフェでお茶するぐらいなので、帰ってきたときは、ここぞとばかりに表参道や原宿などで服やスニーカーを爆買いしている。
友達や知り合いの方とゆっくり会えるのも楽しみのひとつだ。よく会うのは(堂安)律や(久保)建英、(中山)雄太などの東京五輪メンバー。トミ(冨安健洋)とはふたりで貸し切りサウナに行った。サウナや外気浴の間、いろんなことを話した。日本代表やお互いのクラブのこと、オススメのレストランやタレントの誰がタイプ、みたいなどうでもいいことまで。普通の20代と変わらない。
食事も好きなものを食べに行く。ラーメンにすし、焼き肉。普段ドイツでは専属シェフに毎食作ってもらってしっかり管理しているだけに、制限もなく日本食を食べられるのは最高だ(かといって、暴飲暴食はしてないのでご安心を)。
このように、1週間ほど存分にリフレッシュしてから、徐々に体を動かし始めていく。ジムに行ったり、仲間と一緒にボールを蹴り始めたり。
僕のオフのスタイルは、アスリートであることを忘れるというか、すべてをリセットする感覚。そうするおかげで、シーズンイン時の切り替えが良くなっているように感じる。
ほかにも、7月には同い年の友達である格闘家・大雅選手(元K-1王者)との合同自主トレを行なった。他競技だから、サッカー選手とはまったく異なるトレーニングを取り入れていたりと刺激を受けた。真剣勝負のシーズン中だと、こうした交流はなかなかできない。サッカーの外から気づきを得られるのもオフだからこそ。
ガチガチに自分を追い込まず、楽しみながら、段階を踏んでシーズンを戦うモードに。これが僕なりのオフの過ごし方だ。
そして、今年もまた新たなシーズンを迎えた。僕の場合、開幕が近づいても、特段ナーバスになることはない。さすがに、試合直前のトンネルの中や国歌斉唱のあたりは、緊張感が高まるけど、ほかの選手と比べても常に自然体でいられるタイプ。それでも、昔よりかは緊張するようになった。
それは、アガってしまうというより、「よっしゃ、始まるぞ。しっかり結果を出さないと生き残れないぞ」と気持ちが高ぶっている感覚に近い。このように感じ始めたのは、実のところ海外へ移ってから。
フローニンゲンで半年間も試合に出られず、くすぶっていた日々に突然訪れたスタメン出場や、日本代表への初招集など。結果を出さなければ2度目はないという切迫した状況が、おのずと緊張感を生んでくれたのだろう。
人はそれをプレッシャーと言うかもしれない。けれど、仮にプレッシャーを感じても、そこは変に焦って抑えようとせず、素直に受け止めればいい。プレッシャーや緊張は決して悪いものではなく、気持ちを高めてくれるものだから。
日本にいた頃は、緊張を感じたことがほとんどなかった。仮に4-0で勝っていて、後半残り10分だとする。よほどのことがないかぎり、勝って終わる試合だ。当時の僕は、そんなシチュエーションになると、どこかでふと別の思いがよぎっていた。「次の試合はどこのチームが相手だ」とか、「今日は勝ったら、牛たんを食べに行きたいなぁ」とか。そうした瞬間に気が緩んで、危うく失点しかけたこともある。
僕も人間だから、いつも完璧というわけではない。年間を通じて、ふわふわしているときもあれば、いまひとつ試合への入り方がしっくりこないときもある。それでも昔に比べれば、少しはDFらしくなってきた気がする。それだって、緊張を感じるようになったおかげだ。「ここでミスをしたら上のレベルには行けない。控えには世界中から良い選手が集まっているんだぞ」と。
緊張感だって、海外の過酷な競争の中で得た成長の証しなんだと思っている。 緊張を払拭するコツについて聞かれるときがあるけど、強引に取り除こうとすれば、かえって空回りするもの。あえて言うなら、なすがままに自然体で受け入れる。それこそが良い結果を生んでくれるはず。
●板倉滉(Ko ITAKURA)
1997年1月27日生まれ、神奈川県出身。日本代表CB。川崎Fでプロ入り、19年に1シーズン在籍したベガルタ仙台からイングランド1部マンチェスターCへ移籍。その後、オランダ1部フローニンゲン、ドイツ2部シャルケへと移り、現在はドイツ1部のボルシアMGに在籍。昨年のカタールW杯ではベスト16入りの立役者となった。
構成・文/高橋史門 撮影/山上徳幸 写真/時事通信社
![]() | 「2度、蹴りを食らわされた」久保建英がマドリー元同僚にこぼした“不満”。ソシエダ番記者は多発するファウルに苦言「突破を止められないからといって、何をしてもいいわけではない」【現地発】 (出典:SOCCER DIGEST Web) |